< 観光ツアー >
人間の歯茎のような、弾力のある地面でしょう。
滑って転ばないように、足元にお気をつけ下さいね。

ところで、この粘膜の洞窟にも、鍾乳石にあたるものがあるんですよ。
ほら、目玉が沢山、こちらを見ているでしょう。
怖がることはありません。彼らはこちらを見てくるだけで、何もしないんです。
でも、彼らが不安がっちゃうので、あまり触らないであげて下さいね。

天井には、あちこちから分泌物が滴っています。
そこから肉のつららが出来て、長い年月により柱に成長し、そして、彼らが生まれるわけですね。
肉の柱は柔らかくデリケートなので、ぶつからないように気をつけて下さい。

でもね、最近、彼らの大人しさをいいことに、柱をナイフで切って、彼らを持ち帰ってしまう人が増えているんですよ。
観光土産のつもりなのでしょうが、彼らはこの洞窟の一部として、生きているのです。それを傷つけるとは、全く、嘆かわしいことです。

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